レポートって、なんとなく書き方はわかっているつもりでも、
いざ書いてみようとしたら、なかなか進まないものですよね(^_^;
大学のレポートを、すらすら書き上げられるようになるには、
いくつかの例を参考にして、自分なりの「型」を作ると早くなります。
そうすれば次回からは、「型」を応用して、
いくらでも書けるようになりますよ(#^.^#)
高校生向けはこちらをご覧ください。
⇒「レポートの書き方とは?高校生向けにわかりやすく!」
ちなみに、大学の講義はおおまかに分類すると、
次のように分けることができます。
- 全学部共通科目
- 学部共通科目
- 学科専門科目
今回はこれらの科目別に、型の例をご紹介しつつ、
レポートの書き方を、一緒に見ていきましょう!
全学部共通科目のレポートの書き方と例
専門科目は必修が多いのに対して、全学部共通科目などは
選択性であることが多いですよね^^
ぶっちゃけたことを言うと、全学部共通科目は、
もっとも単位を稼ぐことのできる講義です。
そのため、可もなく不可もなく、といったレポートさえ書けば、
まず単位を落とすことはありません(笑)
では、どんなレポートを作ればいいのか!
ほとんどの大学で全学部共通科目に入っているのが、
環境関連の講義です。
そこでまずは、環境に関してのレポートの例を挙げてみます。
- 動機
近年世界中で問題となっている海水面の上昇について、地球温暖化がどのように与しているか気になったため。 - 目的
温暖化との因果関係を調べ、海水面の上昇を防ぐ方法を求める。 - 方法
「地球温暖化白書」や「環境白書」、様々な専門家の書籍をもとに、原因と現行の対策、その問題点を調べる。 - 結果
海水面の上昇は温暖化によって氷がとかされているからばかりではなく、水温が上昇することで水が膨張するからだとわかった。 - 考察、感想
てっきり海水面の上昇は氷がとけてるからだと思ってたけど、水が膨張しているから、という理由のほうが大きいなんてびっくりでした!
こんな感じで書いてもらえればOKです。
結果のところに、グラフや数値データを
一緒に記載するのを忘れずに。
なんらかの科学的な裏づけがあるだけで、
レポートの信憑性はグンと増しますよ(#^.^#)
続いて、学部共通科目のレポートを見てみましょう。
学部共通科目のレポートは?構成は?
学部共通科目は、全学部共通科目よりは専門性が増します。
ただ、そこまで突っ込んだテーマが出されることは、
あまり多くありません。
自分の選んだ学部なわけですから、皆さんも知識はあることですし、
実はこの科目のレポートが、一番カンタンだったりします。
ここでは、音楽関係をチョイスしてみます。
- 動機
歌手として一流の功績を残したつんく♂が、あえて裏方にまわることにより、日本のアイドル界になにを残そうとしたか興味があったため。 - 目的
歌唱表現や歌割などから、つんくがどのような意図で「アイドル」と「歌手」という存在を同一化させようとしたか読み解く。 - 対象の紹介
つんく♂のプロフィールなど。 - 評価
モーニング娘。のオリコンチャートによる順位、およびCD売り上げは絶頂期と比較して低迷しているといえるが、一方でつんく♂のプロデュース力、作詞・作曲に関しての業界からの評価は当時に比べむしろ高くなっている。(雑誌などから著名人のコメントを抜粋) - 考察
モーニング娘。というグループの曲を書くにあたって、つんく♂は彼女達の声を「楽器」としてオーケストレーションしている。強めの音圧のクレッシェンドから一転して、Aメロの伴奏の薄さと、その次にくる鞘師のエッジのきいたハイトーンボイスを合わせてくることが秀逸。 - 対象の比較
自身の手がけたアイドルソングと、自身がアーティストとして歌った曲の編成などの違いを紹介。 - 感想
レポートを書くにあたり、調べたことで思ったことを書きます。
学部共通科目は、自分の選んだ学部ですから、
当然自分の興味のあることで、レポートを書くことができます。
ですので、比較的レポートが楽しいと思えることが多いですよね^^
比較的ですが・・・(笑)
最後は、学科専門科目のレポートです。
学科専門科目のレポートはどう書くの?
学科専門科目は、各学部の各学科ごとに設けられた必修科目で
あることが多く、大学生なら避けては通れない講義ですね。
いきなり一回生の頃からある学校もあれば、
二回生に上がるまではない学校もあり、様々です。
ここで気をつけなければならないことは、
今までご紹介したレポートより、掘り下げた内容にすることです。
専門性が高くなければ、ヘタをすると赤点になるかもしれません(((( ;゚Д゚)))
- 動機
古今東西、様々なことについて多角的に分析していた澁澤が、生前なぜ異常なほどに城へ興味を持ったのか、そこに文学的な意味が隠されているのではないかと考えたため。 - 方法
澁澤の著書や対談の中から「城」に関する部分をいくつか抜粋し、紹介する。 - 先行研究の紹介
複数の評論家の澁澤に関する記事を紹介し、中でも自分の主張と内容の合致するものをピックアップする。 - 考察
先行研究や澁澤の著書などを踏まえた上で、自分の主張や意見を展開する。その際、評論家らの反対意見も紹介し、それに対する反論も理論的に書く。 - 裏付け
自分の主張に説得力を持たせる根拠などを挙げていく。多少の飛躍ぎみであっても、ここがしっかりしていると強い説得力を持ちます。良いレポートは、必ず裏付けの部分がよくできています。
学科専門科目のレポートでした!
このように、ややマニアックな内容で掘り下げてあげればOKです^^
編集後記
レポートの書き方を例を交えて、ご紹介しました!
3パターンの内容はいかがでしたか?
当然テーマは、その都度変わってしまいますが、
「こんな風に書けば良い」、という型が理解できれば、
あとは応用だけなので、すごくカンタンですよ( ´∀`)
実は私も、最初はレポートがすごく苦手でした。
ですが、3回目くらいを書く時、最初に書いたレポートの
構成を真似てみました。
すると、そんなに苦労することもなく、書けたんですね。
上記の例を参考に、みなさんも自分なりの型をつくって、
楽しくレポートを仕上げてくださいね!