「お父さん、夏の季語ってどんなのがある?」
夏休みのある日、娘がこんなことを聞いてきました。
どうやら、小学校の夏休みの宿題で、
俳句を作る課題が出たようです。
今は、なかなか渋い宿題が出るのですね(#^.^#)
じゃあ何があるのかな?と、娘と一緒に考えてみると、けっこうたくさん見つかったのですが、季語って、その背景というか意味が大切じゃないですか?
そのため、そういった背景や意味も、一緒に調べたんですね。
結果、その調べた季語を使って、良い感じの俳句を作ることができました(#^.^#)
そこで今回は、小学生向けの俳句の季語で、
夏をあらわすものを、ブログでもご紹介しようと思います。
良い俳句が作れますように!
俳句の季語とは?季語は1つだけ!
俳句は、5・7・5の17音で表現する、世界最短の詩です。
短い中で、印象深くするために季節を表す言葉、季語をつかいます。
たとえば、「西瓜」は夏の季語ですね。
スイカと入れただけで、暑い毎日、夏の青空、夏休みなど、夏から連想する事柄、背景が、俳句から感じ取れるようになります。
だから、「輪になって 西瓜を食べる 夏休み」という俳句は作りません。
「西瓜」と「夏休み」と季語が2つになりますから。
こんな時は「夏休み」の代わりに「昼下がり」にするとか、「喧嘩して 西瓜食べたら 仲直り」など、季語が2つにならないよう、工夫します。
それでは、身近な夏の季語を集めてみましたので、夏休みの生活の中で、印象に残った事を俳句にしてみましょう。
小学生向けの季語!夏のイベント編
まずは夏の季語、イベント編です。
- 夏の海
海は夏だけでなく「春の海」、「秋の海」、「冬の海」とそれぞれの季節の季語になります。1年中海はあるから当たり前ですよね。ただ、夏の海は、海水浴とか、泳いでいるとか、子供たちがにぎやかに騒いでいるなどのイメージのある言葉になります。海水浴、泳ぐ、日焼けも夏の季語です。 - キャンプ
夏休みに、家族でキャンプに行くご家庭もあるでしょうね。楽しいキャンプを題材に、俳句を作ってみてはいかがでしょうか。 - プール
水遊びはやはり夏のものですね。スイミングスクールで1年中頑張っている場合も、プールは夏の季語なので、夏の生活として俳句にしてください。
他には水遊び、ボートも夏の季語ですね^^ - 登山(とざん)
登山も1年中行われていますが、季語としては夏なので、夏山登山をイメージした俳句を作ります。 - 花火(はなび)
8月も終わり頃になると、徐々に暗くなるのが早くなってきます。花火大会があちこちで催されたり、夕食後に家族で花火をしたり、やはり夏の風物詩ですね。
夜店も夏の季語になります。 - 土用(どよう)
土用は四季それぞれにあるのですが、今は立秋前の18日間だけをいうようになりました。土用の間の丑の日には「う」のつく食べ物を食べれば健康に良いそうです。江戸時代に、エレキテルの平賀源内が、売れ行き不振で困っていた鰻屋さんに頼まれて、キャッチコピーを作って客集めをした事が、現代の鰻を食べる日につながっているそうです。
天然の鰻の旬は10月から12月頃なので、そのせいか、鰻だけでは季語とならず、「土用鰻」として夏の季語にします。 - 原爆忌(げんばくき)
8月6日に広島、8月9日に長崎と、原爆が投下された日に亡くなった方々を偲ぶのが原爆忌です。8月15日の終戦の日と続く、厳しい夏の日々ですね。
以上が、夏のイベントに関連する、季語でした!
続いては食べ物や飲み物を見てみましょう。
俳句の季語!夏の食べ物・飲み物編
続いて、夏を感じる食べ物や飲み物になります。
- 麦茶(むぎちゃ)
夏と言えば麦茶です(#^.^#)スーパーでも、夏になるとペットボトルの麦茶が並ぶようになりますね。麦茶はカフェインが入っていないので、緑茶に比べて熱中症になりにくいそうですよ。
他に飲み物としては、氷水やサイダー、ラムネがありますね。 - 梅干し(うめぼし)
梅干しは、食べ物を傷みにくくするので、夏のお弁当に欠かせないものですが、それだけではなく、作る際は、梅を盛夏の太陽のもとで干して作ります。ざるに、塩漬けの梅を広げて干してあるのは、夏の風物詩です。
他には、小梅や青梅も良いですね。 - トマト
1年中店頭にあるトマトですが、美味しいのはやはり旬の夏ですね。ミニトマトを子どもと一緒に育てていると、夏のものだと実感します。 - 茄子(なす)
秋茄子は嫁に食わすな、なんて言葉があるから茄子は秋の季語かと思ったら、単に「茄子」なら夏の季語です。暑い時に食べる茄子の浅漬けの美味しさは、格別です( ´∀`)b
他にも、夏が旬のキュウリ、瓜、ピーマンなどがあります。 - ビワ(枇杷)
枇杷などの甘い果物も、夏に冷やして食べたいものですよね!他にも、日向夏、早桃(さもも)、夏桃(なつもも)、メロンがあります。 - 甘酒(あまざけ)
最近は、冬の飲み物の印象が強いですが、もとは夏バテ防止の栄養食品でした。ちょっと意外ですよね。海水浴場などで出していると冷えた体にやさしく、なるほどなあと思います。 - 西瓜(スイカ)
やはり、すいかは外せません。スイカから、夏以外の季節を連想することは不可能です(笑)
夏の季語、飲食物編でした。
続いては、その他の夏を連想させる季語になります。
夏を連想させる季語:天候や日常風景など
お天気や風鈴など、夏ならではな言葉です。
- 雷(かみなり)
雷も「春雷」といえば春の季語になりますが、単に「雷」といえば夏の季語になります。猛暑の午後、もくもくと入道雲が湧いてきて、雷が鳴り出し、ザーと夕立が来る。最近はゲリラ豪雨で夕立後の爽やかさどころではありませんが(^_^;入道雲、夕立、夕立後も夏の季語です。ゲリラ豪雨は今のところ季語の扱いにはなっていないようですが、将来、季語になるような気候変化は嫌ですね。ちなみに「台風」は秋の季語になっています。
- 風鈴(ふうりん)
暑い日々に風が吹いて欲しい、少しの風でも感じたいと風鈴をつるします。風鈴は暑い中に涼を感じる道具でした。ただ最近の都会では締め切ってエアコンだったりして、風鈴の出番も少なくなりましたね。
他にも、ウチワや扇子、暑い中、外を歩く時に女性なら必須の日傘も、夏の季語ですね。 - 夏草(なつくさ)
「夏草や兵どもが夢の跡」(なつくさや つわものどもが ゆめのあと)、松尾芭蕉の有名な俳句ですが、奥州平泉の遺跡に立って作られた俳句です。
夏草は、夏の暑い時にぼうぼうに伸びた雑草をイメージします。もし庭がこんな状態だったら、住んでる人はいないだろう、とか捨て置かれているとか感じますよね。
この俳句でも、夏草という季語を使うことで、季節が夏であるというだけでなく、人がいなくて寂しい感じとか、誰にも顧みられないとかの意味が付け加わります。
う~ん、奥が深い。 - 昼寝(ひるね)
夏の暑さを乗り切るには、午後に少し昼寝をするのが効果的ですよ! - 網戸(あみど)
夏は自然の風をできるだけ取り入れたいので、窓は網戸で開け放ちますよね。そよそよ風が吹いてくれれば、昼寝も心地良いものです。 - 蝉(せみ)
アブラゼミの声は聞いているだけで暑さが増すなんて言いますが、まさに夏の季語です。「閑さや岩にしみ入る蝉の声」(しずかさや いわにしみいる せみのこえ)松尾芭蕉の俳句には、うるさい蝉の声がかえってまわりの閑散とした様子を表すものとして効果的に使われています。
他には生き物で、アゲハやホタル、メダカや金魚、蚊、アメンボや源五郎があります。
そうそう、カブトムシも外せませんね^^ - 向日葵(ひまわり)
朝顔とともに夏らしい花の代表です。他に花なら、柿の花や栗の花、百合の花もありますね。 - 秋近し(あきちかし)
「秋」はもちろん秋の季語ですが、「秋近し」はまだ秋になっていない、もうすぐ秋だということで夏の季語です。
生き物やお花などの、夏をあらわす季語でした。
さいごに
小学生向けの、俳句の季語(夏)でした!
「秋近し 決勝戦の 甲子園」(小静)という俳句がありますが、高校野球が終わると秋がくるなあ、としみじみ思いますよね。
夏休みの宿題、頑張ってくださいね!
すごい
こんにちは、
面白い・・
こんにちは、ありがとうございます!
これって季語なの?と思っていたものがあり確かめることが出来たのでとても良かったです。
コメントありがとうございます!
意外な言葉が季語だったりするものですね。