「ぶほっ!!」
管理人が小学生の頃、給食の時間に牛乳を飲んでいると、
必ず誰かが、笑わそうと変顔をしたものです^^
懐かしいですよね~( ´∀`)
美味しかったな~あの、真夏でもぬるい牛乳・・・
ちなみに私は、一番激しく笑わされた時、
本当に鼻から牛乳が、ツーっと出たことがあります。
おかげ様で、
「口と鼻は、中でつながっている」ということを学べました(´ー`A;)
さて、この給食の牛乳ですが、
どうして毎回必ず出るんでしょうね?
給食に牛乳が出る理由が気になっていた矢先に、
良い機会があり、小学校の保健栄養士さんに聞いてきました!
給食の牛乳が毎回でてくる理由は?
ウチの子は、少し牛乳アレルギーがあるので、
給食の牛乳は飲んでいません。
牛乳や乳製品も、たまになら大丈夫なんですが、
毎日摂りつづけると、湿疹が出てきます。
でも牛乳って、給食には必ず出ますよね。
私が小学生の頃(25年くらい前)もありましたし、
私の親世代の頃も、脱脂粉乳や牛乳が、給食に出ていたようです。
なんでだろ~?と思っていたら、
ちょうど、長女と次女が通う小学校から、
給食の試食会のお知らせが届きました。
むむ!
これはチャーンス!ということで行ってきましたよ^^
保健栄養士さんに給食に牛乳がでる理由を聞いてみた
給食の試食の前に、保健栄養士さんからの、
スライドと説明がありました。
内容は、
「給食を通して、国や学校は食育を行おうとしている」
というものでした。
ふむふむ。
なるほど~と聞いていると、スライドが終わり、
質疑応答のコーナーになりましたので、早速聞いてみました!
回答:
給食には牛乳が含まれるように決められている(学校給食法施行規則)。
日本人の栄養摂取のデータから、カルシウム不足が指摘されていて、
給食では不足しがちな栄養を補う役目もある。
そのため、家庭でも不足しがちなカルシウムを補うのに効率の良い牛乳が、
給食には毎回出ることになっている。
ということを、丁寧にご回答いただきました。
給食に牛乳が出るのは国の方針
として、決まっているからなんですね。
そこで、この方針が、どんな根拠に基づくのか?
これを調べてみました。
学校給食法施行規則とは?
学校給食法に基づいた、学校給食法施行規則と
いう規則があります。
この中で、次のように記載されていました。
完全給食とは、給食内容がパン又は米飯(これらに準ずる小麦粉食品、米加工食品その他の食品を含む。)、ミルク及びおかずである給食をいう。
出典:総務省HP「e-Gov(イーガブ)」
しっかりミルクと記載されていて、この規則を守っているのですね。
また、「カルシウムが不足しているから牛乳で補う」
という理由もありました。
こちらも、実際に調べてみましたので、次で見てみましょう!
日本人はカルシウム不足?
厚生労働省のHPから、カルシウム摂取の推奨量を調べてみました。
男性の場合
- 6~7歳:583mg
- 8~9歳:641mg
- 10~11歳:707mg
- 12~14歳:986mg
- 15~17歳:797mg
- 18~29歳:778mg
女性の場合
- 6~7歳:539mg
- 8~9歳:749mg
- 10~11歳:722mg
- 12~14歳:804mg
- 15~17歳:665mg
- 18~29歳:663mg
出典:厚生労働省HP 「日本人の食事摂取基準(2010年版)」
この推奨量に対する、実際の摂取量のデータがこちらです。
- 1~6歳:440mg
- 7~14歳:546mg
- 15~19歳:491mg
- 20~29歳:428mg
出典:厚生労働省HP「平成22年国民健康・栄養調査報告」
確かに足りていないようですね。
7~14歳の子どもは、給食で牛乳を摂取している量なので、
牛乳を給食から外すと、この量からさらに減少してしまうのでしょう。
そのため、カルシウムの摂取をこれ以上減らさないため
という理由もあるようです。
さて、この2つの理由で、学校給食では牛乳が出てくるのですが、
この牛乳を、試験的にやめてみよう、という自治体が現れました。
新潟の三条市はなぜ給食の牛乳を廃止するの?
試験的に、給食の牛乳をストップするのは、
新潟県の三条市です。
新潟県三条市は、お米の有名な産地でもあるため、
2008年度から、完全な米飯給食が実施されています。
これ、すごいですね~
私が子供の頃は、ご飯の日は2週間に1~2回でした。
そして、米飯給食を実施していると、
保護者から「米に牛乳は合わないのでは?」
という意見が、寄せられるようになったそうです。
確かに、ご飯に牛乳は合いませんよね。
家では、お米のご飯と一緒にはまず飲みません(^^;
また、消費税増税に伴う牛乳を含む食材の値上がりのため、
給食費の値上げも回避することができるようです。
そして、牛乳を停止することで不足するカルシウムは、
小魚入りのふりかけや、カルシウムが多く含まれるごまあえ、
乳製品のデザートなどで、対応するそうです。
先日、私が行った給食の試食会でも、
「食育」について話されていたように、
食育にはその国の文化を、食事を通して学ぶ
という意味もあるので、
和食の時には、牛乳よりも合う飲み物=お茶が良いと思います。
(もちろんカルシウム不足にならない様にする必要はありますが)
そういった点からすると、三条市の試みは、
時代の流れというか、常識を打ち破るような意味もあるのでしょうね。
ちなみに、学校給食法施行規則って、
絶対に守らないといけないわけではないのですね( ̄▽ ̄)
まとめ
今回は、牛乳が給食に出てくる理由についてでした!
もう一度まとめますね。
- 学校給食法に基づく学校給食法施行規則で決められている
- 日本人のカルシウム不足を補うため
私は今回調べてみて、米食の日はお茶で、
パン食の日は牛乳が出れば良いのでは?と思いました。