酉の市!新宿:花園神社の見世物小屋とは?

酉の市というお祭りがあります。

東京都新宿にある花園神社で、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の命日である、毎年11月の酉の日に行われるお祭りです。

酉の日は毎年変わりますので、年に2回ないしは3回の時もあります。

酉の市では、飾り熊手が商売繁盛、開運招福のお守りとして、毎年なじみのお店で購入する方が多いです。

初めて買う場合は、小さいものから初めて、毎年大きくしていくという買い方が良いそうですね^^

熊の手で、運をかき集めると言う意味合いがあるらしいですよ^^

また、買い方も粋であります。

お店の言い値から、買い手は値切るんですって!そうして値切った分のお金は、その場でお店の方に、ご祝儀と言って渡すそうです。

な~んて!意味ないやん!!

じゃなくって、これをチップとよぶか、ご祝儀とするか???

さすが江戸っ子は、粋であります!

また、お祭りには私も大好きな、屋台がいっぱいです。

それと共に、美味しそう香りも色んな所からしてきて、良い感じです^^

でも、そんな屋台も良いけれど、酉の市で見られる見世物小屋というものがあります。

今回は、そんな見世物小屋を、ご紹介しますね。

日本の伝統!?見世物小屋とは?

121119_花園神社大酉祭二の酉-9
© 2012 121119_花園神社大酉祭二の酉-9 by gabuken

見世物小屋というと古くは歌舞伎、能、また江戸時代には寄席やお芝居等が有名ですよね。

しかし、今から紹介する見世物小屋はぜんぜん違うものです。

日本で現在、見世物小屋として興行しているのは、大寅興行社という会社が1つだけのようです。

色々な制約や時代の反響などで、沢山あった見世物小屋は興行することが出来なくなり、次々と無くなっていきました。

大寅興行社もご他聞にもれず、演者の人材不足などの理由から、ギリギリの興行を行っています。

その為かどうか?はたまた呼び込みの為か?不明ですが、毎年、毎年、呼び込みのおばちゃんは、「今夜限りだよ~」とか、「最後だよ~」「今年で終わり~」なんて言って、お客さんの呼び込みをしています。

ただ、可愛くて若い女性がいたりするので、しばらくは安泰かもしれません!?

見世物の内容の前に、まずは今年の開催日をチェックしておきましょう。

2015年の開催日
  • 一の酉
    前夜祭:11月4日(水)、本祭:5日(木)
  • 二の酉
    前夜祭:11月16日(月)、本祭:17日(火)
  • 三の酉
    前夜祭:11月28日(土)、本祭:29日(日)

※前夜祭は夕方4時~深夜2時、本祭はお昼ごろ~深夜2時

花園神社

東京都新宿区新宿5丁目5-17-3
03-3209-5265

[map zoom=”15″ height=”400px”]東京都新宿区新宿5丁目5-17-3[/map]

アクセス

  • 電車:東京メトロ丸の内線・副都心線・都営新宿線「新宿3丁目駅」E2出口 徒歩0分
    JR・小田急線・京王線・「新宿駅」東口 徒歩7分
  • 車:首都高速4号新宿線 新宿出口より5分
  • バス:都営バス 品97系統 新宿西口行き 「新宿3丁目」徒歩3分
    都営バス 早77系統 早稲田行き 「新宿伊勢丹前」徒歩3分

周辺には、駐車場やファッションビル、百貨店の駐車場がありますが、混むので公共の乗り物で行くほうが無難です。

それでは、見世物小屋のご紹介です!

見世物小屋の内部に潜入!怖がり屋さんは要注意!

見世物小屋の看板は、昔の看板みたいな劇画タッチです。

昭和の臭いが、ぷんぷんしています。

見世物小屋Freak show
© 2006 見世物小屋/Freak show by kazamatsuri

その劇画には、蛇と戯れる美女たちのオンパレード、呼び込みのおばちゃん曰く、「中の人はこんなに綺麗じゃあないよ」と謙遜しています^^

興味がわきますね、怖いもの見たさ?面白半分?軽いノリ?

そんな気持ちで入ったら、大変な事になるので注意注意。。。

でも、せっかく来たんだから「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい」と、タンカに吸い込まれるように、お客さんはぞろぞろと小屋の中へ入って行きます。

小さめの教室くらいの大きさの部屋に、すし詰め状態、それでもどんどん入ってきますよ。

それと、入り口から入っていく時、お金(入場料)、払わずに入るんですよ。

それで、出口でしっかりおっちゃんが回収します。

ちなみに料金は600円か800円でした。

これを安いと思うか、高いと思うかは、出口で笑顔で払っているお客さんの顔を見れば大体、想像出来ますよね!?

今まで見た演目と太夫さん

「ニワトリを食う女」「鎖鼻通し」「やもり女」「蛇を食う女」「人間火炎放射器」など。

他にも、ねたがバレバレの手品や、大蛇が展示されたり、奇形で産まれてきた二つの顔を持つ動物のミイラなども、さら~っとした感じで、演者さんの横に展示というか、置物のように鎮座しております。

演目は色々あるけれど、基本的に毎年タイトルをちょこっと変えた感じでやってます。

とにかく、普段は見られない珍しい芸?が見られる唯一の小屋ですね。

過去に見た演者さん紹介
  • 多分最年長のリーダー格のおみねさん(お峰太夫)
  • 黒髪の麗しき美女のこゆきさん(小雪太夫)
  • ギャルメイクの新宿にふつ~に居そうな、可愛いアマゾネスぴょんこさん

など。

注意
おみねさんはご高齢のため?引退されたそうです。
残念!

こゆきさんは、失踪されたそうです。
(普通に退団されただけかも)
超残念!!

まず、白髪の老婆!70歳くらいでしょうか?おみねさん

いきなり、火のついた燃え盛るティッシュを食べてる~!

そんでもって、ろうそくの束に火をつけ始めた・・・おいおい何するの?

20本くらいのろうそくのロウを口の中いっぱいにたらし始めたーと思った瞬間、口に溜まったロウを、手に持ったろうそくに一気に吹きかける!!!

燃え盛るろうそくをクールな感じで見て笑っている。。。大丈夫?と聞きたくなるけど、きっと大丈夫だから、やっているのだと心を落ち着かせ、次の演目へ(^^;

黒髪の美女こゆきさんの登場!

蛇女見世物小屋
© 2008 蛇女見世物小屋 by veroyama

こゆきさん、本当に綺麗です。妖艶な感じ^^

ニコニコ笑って手を振っているけれど、このこゆきさんとんでもない事をしてしまいます。

まず、持ってきたのはお水の入ったバケツと、鎖?チェーンみたいな2メートル弱くらいの長さのもの。

あと、謎の白い手作り感バリバリの大き目の巾着。

こゆきさんは、口上に合わせて、その鎖を鼻にゆっくり入れ始めました

それも、痛そうな顔一つせず、どんどん入れていきます。

ちょっと、笑いながら・・・。不気味です(((。・´ω‘・。)))

そうして、その鎖はやがて口から出てくるという芸、うどんの同じ芸は見たことあります。

でもうどんは柔らかいし・・・

さらに鎖の両端を持って、引っ張り合いっこしてます。

そう、笑ってます。痛くないの?こゆきさん?

見ているだけで、涙が出そう。

そいで、その鎖の行ったり来たりが止まったと思ったら、次にその鎖をバケツのもち手に通していくではありませんか!

通して輪になった鎖で、な、なんとバケツを持ち上げました。

かる~い感じで持ち上げてはいるけれど、鼻と口に通したままですよ!

の時点で、もう口の中はカラカラ状態です。

でも、まだ続きますよ(# ̄v ̄#)

蛇やら鶏やらを食す女性たち

次はまたまた芸達者のこゆきさん。「あの~こゆきさん、休憩したほうがいいんじゃないの」と、心の中でさけびますが、止められないのがこゆきさん、今度はさっき持ってきた年季の入った巾着に手を伸ばします。

ごくって誰かがつばを飲む音・・・

こゆきさんは、相変わらず笑顔を絶やさないで、精神力の強さに脱帽です。

拍手喝采に、とても嬉しそうに手なんか振っちゃって。

もぞもぞ、巾着に手を入れてやっていたかと思うと、1メートルくらいのへびを出してニッコリ(#^.^#)

勿論、生きてます。活きも良いです。はい。

しばらく、へびさんをくるくる回したり、ペロッとなめてみたりしていましたが、急にその場が凍りつき始めたのは、気のせいでしょうか?

こゆきさん、へびさんの両端を持って、お腹の辺りをがぶっと一口。

そのまま離そうとせず、やっぱり笑っている・・・。

そしたら、ぶちっ!といういやーな音と共に、引きちぎっちゃいました。。。

口の周りは、もう大変な事になっているけれど、おかまいなし。

へびさんを、もぐもぐと租借しています。

二つにされたへびさんは、まだ動いていますが。。。

こゆきさん、ノってきました。

もうノらなくてもいいけれど。

へびの頭のほうを、迷う事なく口に放り込んでしまったじゃあないですか。

そうして、またもぐもぐ、笑いながら食べちゃった。

こちらは靖国神社のみたま祭りの見世物小屋ですが、その様子を軽く見ることができます。

以前は撮影OKだったようですね。

次は「ニワトリを食べる女」の登場です。

待ってました~アマゾネスぴょんこさんの登場です。

今日もバリバリのギャルメイクで、ど派手なアニマル柄の衣装で登場です。

やっぱり持ってきましたよ、手にはバタバタと暴れるニワトリの足をしっかり持って、アマゾネスぴょんこさんも、拍手喝采にニコニコ嬉しそうです。

よほど、ニワトリが大好物なのか・・・?

タレか何か付けて、焼いた方がウマイと思うんですけど~。

やっぱり生がお好きなようです。

何の迷いもなく、・・・。後はご想像の通りです(^^;

何故か心地良いかも知れない!?なくなるのは寂しい

こんな感じで、興行が行なわれているのにも関わらず、お化け屋敷のような、おどろおどろしい感じではありません

終始、お客さんも演者さんもハイテンションです。

手品等はバレバレのネタですが、喜んで騙されているという感じです。

確かに、残酷と言えばその通りですから、興行が出来なくなっていくのもわかります。

呼び込みのおばちゃんが、最後さいごとタンカを切っているのも、あながち嘘ではないのでしょう。

とにもかくにも、現存する最後の見世物小屋ですから、存続してほしいと願う熱狂的なファンも、沢山いると聞きますしね。

さいごに

新宿の酉の市の見世物小屋のご紹介でした!

普通、お化け屋敷や見世物小屋や屋台等は、夏の風物詩、お化け屋敷でゾーっとして、暑さを吹っ飛ばしたりするものですが、酉の市は11月です。

寒い時期に怖いもの見たさに入ってみたら、もっと寒くなるかもしれません(^^;

見世物小屋が、今年も興行をするのかは、残念ながらわかりません。

大寅興行社は、ホームページだったりがあるわけでもなく、謎なのです。

必死で調べてみたり、花園神社にもお聞きしましたが、教えてはくださいませんでした。

小雪大夫さんを、また観たいのですが(# ̄v ̄#)

その代わりといっては何ですが・・・。

にっぽんの見世物屋さん」というタイトルの映画があります。

私もその存在を知ったのは最近ですが、2012年に上映されたそうです。

良かったら予告編ですが、こちらも雰囲気はよく伝わりますよ^^

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