英語、スイミング、体操、バレエ…子供の習い事には、様々なものがありますよね。
そんな数ある習い事の中でも、昔から人気があるものといえば、ピアノではないでしょうか。
実際、私のまわりにも、ピアノを習っている子はたくさんいます。
ちなみに私自身は子供の頃、ピアノではなく、少しだけエレクトーンを習っていました。
エレクトーンとピアノ、同じ鍵盤楽器でなんとなく似ていますが、どんな違いがあるのかご存知ですか?
子供にピアノを習わせたいけど、エレクトーンとどう違うのか?
エレクトーンとピアノには色々な違いや特色があるけど、習うならどっちが良いのか?
迷っているママのために、今回はエレクトーンとピアノの違いについて、ご紹介したいと思います。
違いを知ることで、自分の子供にはどちらが向いているのか、一緒に考えてみましょう♪
エレクトーンってどんな楽器?
簡単に言うと、ヤマハの電子オルガン=エレクトーンと思っていただければOKです。
エレクトーンはヤマハの商品名ですので、ローランドなどの他メーカーの電子オルガンはエレクトーンとは呼びません。
エレクトーンには鍵盤(けんばん)が上下2段と足で弾くペダルがあり、電子楽器なので、ボタンやパネルで色々な音色やリズムを組み合わせることが出来ます。
その組み合わせは無限大だといってもいいでしょう。今では、和楽器の音色も出せるような機種があるので、まるでオーケストラのような演奏が出来ます。
足も使うから難しいのでは?と思う人もいるでしょう。
確かに、小さなお子さんには、初めはちょっと難しいと思います。
鍵盤は上下に分かれている上に、足もかなり激しく動かすので、すぐには弾けないかもしれません。
座って足が届かない場合は立ったまま演奏することが可能で、少しコツを掴めば、大人が心配するほどのことはありません。
エレクトーンには自動演奏機能がついている機種が多くあるので、ボタンやパネルの操作を覚えれば、色々な曲が弾けて楽しいです。
ピアノに比べて、指の力加減をあまり気にしなくても良いので、小さいお子さんにはとっつき易い楽器かもしれませんね。
ピアノってどんな楽器?
エレクトーンとの一番の違いは、鍵盤の段数です。エレクトーンは鍵盤が2段あったのに比べ、ピアノの鍵盤は1段だけです。また、足のペダルで音を奏でます。
エレクトーンよりも鍵盤の段数が少ないからといって、簡単なわけではありません。
むしろ少ないからこそ、難しい楽器だと私は思います。
ピアノは生の楽器で、鍵盤を叩くことによって弦を弾いて音が出る仕組みになっています。
足のペダルは、踏み方によって音に幅を持たせたり、響かせたりします。
そのため、自分の感覚と感性と指の力加減がわからないと、何の感動もない単調な音楽になってしまいます。
音の強弱のつけ方も自身で加減しなければいけないし、鍵盤もエレクトーンより随分重たく感じるかもしれません。
ピアノは、同じ曲でも弾き手によって全然違った雰囲気になります。
私が難しいといったのは、例えば弾き手の性格なども、音に表れてくるからです。
弾き方一つで、世界観を変えるほどの威力がある演奏家も沢山いらっしゃるのは、そのせいかも知れませんね。
エレクトーンのメリット
先にも言いましたが、エレクトーンは、どんな音もリズムも思い通りになるので、上達するにつれて自由に曲のリズムを変えて弾けるのが魅力です。
子供なら、大好きなアニメの曲やアイドルの曲などがボタンとパネルの操作一つで、テレビから流れてくるような感じになります。
センスがあれば、将来アレンジなどの学習材料になる可能性もあります。
ピアノに比べてコンパクトな機種も出ていますし、音がうるさいという苦情も、ヘッドホーンを付けて練習すれば問題ありませんね。
ピアノのメリット
ピアノというと、堅苦しいイメージはありませんか?
昔ならクラシックオンリーのイメージが強いかもしれませんね。私もその一人でした。
でも、最近は時代のニーズでしょうか。色々なジャンルの曲を習える事が多いようで、クラシックだけでなく、もちろんポピュラーな音楽も弾く事が可能です。
楽譜もスラスラ読めるようになるし、感性も身につくので、今後、別の楽器を演奏することになった時にも役立つはずです。
また、最近は集合住宅などの騒音の問題も解決できるようになりました。
電子ピアノや、ヘッドホーンをつけて音量を調節できるサイレント機能というものもあるので、個々の事情で選ぶことができるのが嬉しいところですね。
エレクトーンのデメリット
エレクトーンは、初心者用なら平均で30万円くらいから手に入りますが、とても高価なものです。
さらに、2年から3年で新しい機種が出るため、買い替えを繰り返したくなる楽器でもあります。
もちろん買い替えが絶対条件ではないのですが、機能がグレードアップしたり、使い方などが変わったりします。
そうすると、古い機種では対応が出来ないこともあります。
また、エレクトーンを高価なものに変えなければ、技術が追いつかないという事もあるかもしれません。
エレクトーン奏者として活躍したい場合は、200万円が最低だと思っていただいても良いと思います。とにかく上を見ればキリが無いのが現状です。
なので、ピアノより少しお金が掛かるかもしれません。
最近では中古の物も出回っているようなので、型落ちはしますが、そちらを利用する方法もありますね。
鍵盤はオルガンですから、タッチも柔らかく、強弱や抑揚をあまり意識する必要が無い為、ピアノのように指使いやタッチの加減を取得するのは難しいです。
エレクトーンを弾くと柔らかいタッチに慣れ、力強いタッチや抑揚のつけ方がわからないので、ピアノに転向する場合はとても苦労します。
多くはコンピューターの成せる技だとも言える所もありますので、技術よりセンスを磨く楽器かも知れません。
ピアノのデメリット
楽器自体はやはり高額なので、その点がデメリットかもしれませんが、最近は電子ピアノも良いものが多くありますので、こちらを利用することも選択肢のひとつですね。
ピアノは弦を響かせる事で音を出すと説明しましたが、生のピアノは練習すればするほど、弦に緩みが出てきてしまいます。
それによって音が変わってしまうため、定期的に調律をしなくてはなりません。出来れば1年に1回は行なってほしいのですが、調律には結構な費用がかかります。
また、地域や学習する場所で違いはありますが、エレクトーンより月謝が少し高いかもしれませんね。
さいごに
ピアノとエレクトーンの違いをご紹介しましたが、いかがでしたか?
私の主観的な意見ではピアノですが、どちらも楽譜が読めるようになり、色んな音楽と触れ合えるという点で言えば同じかも知れませんね。
でも、ピアノである程度の技術を身につけてから、エレクトーンをやってみようか?という考えが出てきた時に、ピアノからエレクトーンへの転向は比較的簡単です。
しかし、その反対、エレクトーンからピアノに転向するのはなかなか難しく、新たに習うのと同じ位だと思います。
技術の点だけをとっても、かなりの根性が必要です。
音楽はとても心を豊かにしてくれます。ピアノもエレクトーンも、喜怒哀楽を音で表現できる素晴らしい楽器です。
迷ったら、体験教室などを利用して、体験をしたうえで、エレクトーンとピアノはどっちが楽しかったのか、子供に聞いてみるのもひとつの方法かもしれませんね。
お子さんの意見とご紹介したことを参考に、エレクトーンとピアノどちらを習うのか、検討してみて下さいね♪