幼保一元化とは?メリットとデメリット!

最近、認定こども園っていう言葉をよく聞きますよね。

これは”幼保一元化”というシステムが導入されたことによるものですが、幼保一元化とは何なのか、こども園がどのような役割を担うのか、よく分からないな~という方も多いのではないでしょうか。

わが家の子供もこども園に通っていますが、そういう私も、こども園や幼保一元化についてはよく分かっていませんでした(笑)

そこで今回は、幼保一元化とは?そのメリット・デメリットについてまとめてみたので、ご覧ください^^

幼保一元化とは?

幼保一元化とは簡単に言うと、幼稚園と保育園の色々をまとめましょうという事になります。

今までは、幼稚園は文部科学省、保育園は厚生労働省の管轄でした。
幼稚園では先生のことを幼稚園教論、保育園は保育士と呼び、それぞれ設立経由が違ったために、管轄から運営基準など、全く違うものだったんです。

それを統一して、教育水準を一定にしたり、サービスの効率化を目指す政策の事を、幼保一元化、または幼保一体化と言います。

そして、都道府県から認定基準を満たすことができた幼稚園や保育園は、認定こども園として運営することができます。

財政難でもある、国の財源縮小の役割もあります。

認定こども園について

認定こども園は、幼稚園や保育園など小学校就学前の子供に対する教育・保育、その保護者に対しての子育て支援を総合的に提供してくれる施設の事です。

各都道府県の知事が、条例に基づいて認定します。

そのため、幼稚園・保育園が全て「認定こども園」と言う訳ではありません。

認定こども園には、次の4つのタイプがあります

認定こども園のタイプ
  • 幼保連携型:幼稚園・保育園の施設が一体的に設置・運営されている
  • 幼稚園型:認可された幼稚園が、保育所の機能も兼ね備えている
  • 保育所型:認可された保育園が、幼稚園の機能も兼ね備えている
  • 地方裁量型:各都道府県の認定基準により認定されている

これだけ書かれてもよく分からない!という方も多いでしょう。
そこで次に、幼保一体化のメリット・デメリットをご紹介したいと思います(^^)

幼保一元化のメリットは?

まず、幼保一元化のメリットについてご紹介します。

幼保一元化のメリット
  • 幼稚園でも、時間外保育が受けられる

    幼稚園の保育時間は、基本的に8時30分から14時頃までですよね。でも「曜日によってはパートをしたい」等、お母さん側の事情もあるのではないでしょうか。
    それが認定こども園では、保育園と同じ時間帯まで子供を預かってもらうことができるようになります。

    • 保育園:7時~19時まで
    • 幼稚園:8時30分~14時まで
    • 認定こども園:7時~19時まで

    幼稚園でも時間外保育(延長保育)が受けられると、行動の幅が広がることもあり、特に仕事をしているお母さんにとってはとても助かりますよね。

    金額設定は、時間制・定額制など、幼稚園によって様々です。

  • 保育園入園の条件が緩和される

    保育園の入園資格に「両親が共に働いている」という条件がありましたが、認定こども園では、それが緩和されます。実際に入所できるかどうかは未知数なところもありますが、内閣府HPによると、「保護者が働いている、いないにかかわらず受け入れて、教育・保育を一体的に置こう」とあります。

    これで、以前よりもグンと入園しやすくなるのではないでしょうか^^

  • 育児休暇時に保育園を退園しなくても良くなる

    保育園では育児休暇を取ると、退園しなければいけないところもあるそうです。でも、妊娠中だって変わらず、保育園に行ってほしいと思うお母さんも多いのではないでしょうか。そんな時にはとても有難いメリットですね。

    保育を必要とする事由には、「育児休業中に既に保育を利用している子どもがいて、継続利用が必要である場合」とあります。

    退園の必要がなくなれば、今まで以上に安心して妊娠・出産ができるので、お母さんにとっては嬉しい事ですね♪

時間外保育や育児休暇時の退園についてなど、仕事をしているお母さんには、ありがたいメリットですね。
保育園の入園資格も、緩和されれば助かる!という方も多いのではないでしょうか。

では次に、幼保一元化のデメリットについてもご紹介したいと思います。

幼保一元化のデメリットは?

ここでは、幼保一元化のデメリットについてご紹介しますね。

幼保一元化のデメリット
  • 給食の調理室がなくなる?!

    保育園では給食の調理室の設置が義務付けられていますが、幼保一体化した認定こども園では、昼食については給食または弁当で、3歳以上は外注化も可能、となっています。

    給食がなくなってしまうと、お弁当を用意しなければいけないため、仕事をしているお父さんやお母さんにとっては、負担になってしまうかもしれません。

  • 行政からの園への補助が減る?

    幼保一元化すると、今まで園に対して出ていた行政からの補助が減額されてしまうケースがあるようです。そのため、認定こども園の認可を返上することも検討する園もあり、少し問題となっているようです。

    それが、月謝に響いてくる可能性もなきにしもあらず、なので気になるところです。

  • 資格を持っていなくても先生に?

    今は、幼稚園教論・保育士と、別々の資格を取得しないとそれぞれで働くことができません。特に、0~2歳児は保育士資格保有者でないといけません。

    でも幼保一元化が進んで、幼稚園教論の資格のみ取得している先生が、特例制度を利用して保育士資格を取得し、保育業務を担当できることになります。資格をとったのだから問題ないと言えばないのですが・・・

    このことが、乳児期から預けることもある親としては、ちょっと不安があるかもしれません。

  • トラブルが起きやすくなる?

    環境が違うので当たり前ですが・・・働いているお母さんと、働いていないお母さんの求めることは違います。

    働いているお母さんは、多少の咳や鼻水があっても預かってもらいたいし、平日の親子行事は少ない方がいいと思っているかもしれません。
    逆に、働いていないお母さんは、咳や鼻水があれば登園してほしくないという方もいますし、平日の親子行事でも喜んで参加するかもしれません。

    教室を分けたり、授業内容を変えてしまっては、幼保一元化の意味がないですから、そこのすり合わせが意外に難しい所だったりします。

  • 保育園も幼稚園の基準に

    保育園が、幼稚園の基準と同じになってしまうと、さきほど挙げた調理室の問題以外にも変化が起こります。

    保育園は先生1人に対して、こども(4・5歳)が30人ですが、幼稚園は、先生1人に対して、こどもが35人です。
    さらに、保育園では看護師の配置が義務ですが、幼稚園ではそれがありません。

    「保育園の基準に合わせればいい」と言う意見もあるかと思いますが、幼保一元化は、政府の財源縮小の役割を担っています。
    だから、補助の多い保育園の基準を幼稚園に合わせることで、財源縮小を進めるのではという意見が多数あります。

こうしてみると、メリットよりもデメリットの方が目につき、お父さんやお母さんの負担がやや増える印象を受けます。

だけどそれは、幼保一元化がまだハッキリと形になっている訳でなく、動き始めたばかりの計画だからでしょう。

さいごに

幼保一元化とは何か?そのメリット・デメリットについてご紹介しましたが、いかがでしたか?

幼保一元化のこと、少しでも興味を持って理解していただけたら幸いです。

今回ご紹介したメリット・デメリットについては、決定しているものではなく、あくまで予測されるものです。
そのため、問題点が改善されて、メリットが増えていくことも十分あり得ますし、是非とも良い方向に進んでほしいですよね~!

子供が幼稚園に通っている人、今後通うことになる人は、これからもこの話題から目が離せませんね(^^)

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