お通夜・告別式の連絡は、ある日突然来るものです。
そんな時の、会社の早退の仕方や、服装のことは知っていますか?
人によっては、会社のロッカーに喪服を用意している方も居るそうですが、そもそも自分のロッカーがない方も沢山いると思います。
親族の訃報(ふほう)については、上司にそのまま伝えれば、早退できます。
では、友人の訃報を受け取った時は、どうすればいいのでしょう?
突然の連絡に「どうしよう!?」とならない為に・・・
今回は、急な友人のお通夜の時の会社への対応や、服装についてまとめてみました。
訃報を受け取ったら
訃報を受け取った場合、ご遺族から直接受けたのか、人づてに受けたのかによって、対応が変わります。
親族の時と同じく、直接受けた場合は、すぐに駆けつけるのが基本です。
ただし、きちんと上司に相談してくださいね。
人づてに訃報を受けた場合は、まず「いつ・どこで」お通夜があるのかを確認してから行動しましょう。
ただ、親族の場合とは違い、忌引きではなく普通の早退扱いされます。
忌引き制度は、会社の福利厚生の一部なんですよ。
忌引き、とは、近親者が亡くなった時、葬儀や参列の準備をする期間の事です。
早退の仕方は?
では、訃報を受けてお通夜に参列したい時、会社には何と言って早退すればいいのでしょうか?
ここでは、友人のお通夜へ行く時の早退の仕方についてご紹介しますね。
- 上司へ伝える
メールではなく、直接話すのが基本です。
会議などで直接伝えられない場合は、まずメールを入れて、そのあと口頭で伝えましょう。【例】
〇〇課長、今お時間よろしいでしょうか。
実はさきほど、親しい友人が亡くなったとの連絡がありました。早退をさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承のほどお願いいたします。などといった感じですね。
お通夜の場所・日時を伝える
会社で何かあった時にすぐに連絡が付くように、上司には必ず伝えておきましょう。
引き継ぐ業務がある場合は伝える
この場合、伝え漏れなどがないように、まず口頭で伝えてから、そのあとメールでも送りましょう。
このように、早退する時は、仕事に支障が出ないよう、上司への連絡や業務の引継ぎは忘れないようにしましょうね。
お通夜の服装は?
地味なダークスーツを着るのが基本です。
カフスやタイピンなどに、光りものの小物類が多いので、それらを身に付けている場合は、前もって取り外しましょう。
仕事先からそのまま行く際には、外し忘れのないように、注意してくださいね◎
喪章は、遺族であることを示すものなので付けなくてOKです。
注意点として、訃報を受けてすぐに駆けつける場合のお通夜では、喪服はタブーとされています。
本来は着の身着のまま駆けつけるお通夜なので、喪服の用意は間に合わないハズ。それが、喪服をきちんと着ているということは、「まるで亡くなるのを待ち構えていた」という様な印象を与えることになるためです。
そういう暗黙の礼儀がありますので、急な参列の場合、喪服は避けた方が無難です。
- 男性の場合
お通夜:ダークスーツ(濃紺・ダークグレー)・目立たないストライプ/ネクタイは黒か地味なもの
告別式:ブラックスーツ・白シャツ・黒ネクタイ・黒の革靴 女性の場合
お通夜:紺・グレーなどの地味な色のワンピース・スーツ/ストッキングはベージュか黒
告別式:黒のアンサンブル・ワンピース(袖は5分丈以上)/黒ストッキング/黒の靴冬場のアウター
外で脱いでから、会場に入りましょう。
御焼香の場所が屋外だった場合は、御焼香時にアウターを脱げば、あとは着ていても問題ありません。
ただし、ダークカラーのものにしましょう。アウターなどの材質は、毛皮などは避けてください。
お通夜を亡くなった翌日やその次の日に行うならば、喪服できちんとした格好をしていくことが、おかしいわけがない、という当たり前の印象が強くなってきたためです。
私が参列したお通夜でもほとんどの方が黒の喪服でした。
時代とともに変わってきているんですね。
御香典について
御香典は、御線香の代わりとして、お供えするお金のことで、香料とも呼ばれます。
中袋に現金を入れたら、金額・住所・氏名(フルネーム)を薄墨で書き、御香典袋(不祝儀袋)で包みます。
- 職場関係:5千~1万円
- 個人の立場での取引先関係:3千~5千円
- 友人・知人:3千~5千円
ですが、自身の年齢などで多少の前後はあります。
また、住んでいる地域によっても違いがあるので、他の参列者にそれとなく聞いてみるもの良いかもしれませんね。
ここまでまとめてきましたが、仕事の状況などによっては、早退のOKが出ないことも、多々あります。
そんな時の対処法も、ご紹介しますね(^^)
早退のOKが出なかった場合
もしも早退の了承が出なかった場合は、まず弔電でお悔やみの言葉を伝え、その後に香典を郵送するといいでしょう。
- 弔電
ネットでいつでも申し込めます。
検索すると、様々な種類のものがヒットしますので、故人の好きそうなものなどを選ぶのもいいですね。また、115番(局番なし)でも、頼むことが可能です。
こちらは、年中無休で8:00~22:00までが、受付時間です。
ただ、電話で頼む場合は、事前に宛先やメッセージをしっかり用意しておく必要があります。 御香典の郵送方法
お香典を香典袋(不祝儀袋とも言います)に入れて、現金書留で喪主宛に郵送します。
その時に、お悔やみの言葉と、弔問に行けない理由を簡潔に書いた手紙を同封しておきましょう。現金書留の封筒に入れる香典袋には、必ず表書きをしてください。
また、中袋にも、同封した金額と自分の住所と氏名(フルネーム)を記入しておくのがマナーです。いずれも、薄墨で書いてくださいね!
ちなみに、弔事の忌み言葉は「くれぐれ」や「ますます」などの重ね言葉なので、この言葉は使わないように気を付けてくださいね。
お悔やみの言葉は、あれこれ工夫せず、一般的な「この度は、まことに御愁傷さまでございます。心より、お悔やみ申し上げます」などで問題ありません(^^)
さいごに
友人のお通夜の時の会社への対応についてザックリまとめてみましたが、いかがでしたか?
訃報は急な出来事ですし、それが大切な友人ともなれば、慌ててしまうこともあるでしょう。
ですが、多方面への「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」は忘れずに、落ち着いて対応することが大切です。
あとで職場に迷惑がかかる事のないように、やるべき事はきちんとやっておきましょうね。