「お盆に親戚が集まるー!」
「ここが本家だから、もてなさなきゃ。
でも、実際に何をするんだっけー!?」
親戚が集まる、いわゆる本家では、お盆やお彼岸の時期に、
いくつかイベントがありますよね。
嫁ぎ先が、そういったイベントをきっちりやる
お家の方もいるでしょう。
お盆、お彼岸って昔から、何となく過ごしてはきましたが、
時期はいつで、具体的に何をするのでしょうか?
けっこう謎な部分も多いので、きっちりと伝統を
後世に残す日本人として(笑)
今回は、お彼岸とお盆について、時期ややるべき事を
まとめました!
お気楽な気持ちで、読んでいってくださいませ~( ´∀`)
お盆って何をするもの?時期はいつ?
そもそもお盆とは何か、というところから見てみましょう。
お盆の行事は、ご先祖様の霊を祀る(まつる)、
という風習のことですね。
そしてお盆の迎え方、その時期は地方によって、
全く違うという困った落とし穴があります。
まずは、お盆の時期を確認してみましょう。
なんと!地方によって、時期がバラバラです(^_^;
お盆には、「旧暦の盆」と「新暦の盆」と「月遅れの盆」の
三通りの時期があるためです。
それぞれ、詳しくみてみましょう。
- 7月13日~15日:新暦の盆
東京(一部除く)、横浜、静岡、金沢の旧市街地、函館 - 8月13日~15日または16日:月遅れの盆
西日本全域、北関東、東北 - 8月20日付近:旧暦の盆
沖縄、奄美を含む南西諸島一部以前こちらにまとめました。
⇒「沖縄のお盆!ウークイの2015年の日程を確認!」 - 8月1日など:その他
岐阜県中津川市付知町、岐阜県中津川市加子母、東京都小金井市、東京都国分寺市、東京都府中市、東京都調布市など
現在は、旧暦でのお盆が少なくなり、日本の7割方が、
8月15日前後の月遅れの盆に、お盆行事を行っています。
続いて、お盆の風習を具体的に見てみましょう。
日にちごとのお盆の風習
- 釜蓋朔日(かまぶたついたち)
一般的に、7月・8月共に1日からお盆スタートです。
この日は地獄の釜の蓋が開く日とされています。
ここを境に、お墓参りなどをして、ご先祖様をお迎えする準備に入ります。
地域によっては、山や川から町(里)へ通じる道の草刈りをしたりもしますよ~!「地獄の釜の開く時期は、池や川など水源に近づいてはならない」
なんて言い伝えがある地域もありますね(;゚Д゚)コワー - 七夕・棚幡
7月は7日、織姫様と彦星様のデートの日で有名ですよね(^^)
実はこの日は、「棚幡」と書きます。
そして、ご先祖様をお迎えするための、精霊棚と幡をしつらえる日なんです。
7日の夕方ころから、棚・幡・笹などを安置します。 - 迎え火
13日の夕方、外で火を焚きます。
この日以降に、精霊棚に色々なお供え物をします。
地域によっては、「留守守り」といって、故人のいないお墓の掃除をしたりもします。
御招霊という、大がかりな迎え火が行われることも。ちなみにお供え物も、地域によって違いがあります。
例えば、甲信越・東海地方では安倍川餅、信州ではおやきなどです。 - 送り火
送り火は2種類あります。- 〈野火〉
15日または、16日に焚きます。
15日だと奈良の高円山大文字、16日だと京都の五山送り火がとっても有名ですね! - 〈灯篭流し〉
15日または、16日に川へ送る風習の地域で行われます。
釜蓋朔日に、草刈りをする地域はだいたい灯篭流しです。
ご先祖様を送る期間は15日~24日まであります。
お迎えの時と同様に、お墓参りなどをします。 - 〈野火〉
七夕は、お盆の風習の1つでもあるのですね。
う~ん、奥が深いです・・・( ̄ー ̄)
また、いつものお盆と違う時があります。
人が亡くなり、49日の法要が終わってから初めて迎える盆をいいます。
この盆は、特に厚く供養する風習があります。
これもまた、地方によって、風習は異なりますが・・・
門口や仏壇に、白一色の提灯を立てたり等、特別な儀礼があります。
送り火・迎え火の時に、長野県や新潟の一部地域では、独特の歌を口ずさむ、
長崎県では、墓参りや灯篭流しの際に手持ち花火や爆竹を打つ、
などなど、地域独特の風習もたくさんあるんですよ。
それぞれ、個性がありますね(#^.^#)
次は、お盆の準備についても見てみましょう。
お盆の準備
盆のザックリした説明をしたところで、
お盆の準備について、書いていきますね!
- 〈7月〉準備スタート
- 寺院への供養依頼
- 仏壇、墓の掃除
- 自宅の準備(盆棚、仏具、ろうそく、線香の用意と盆提灯の組み立て)
- 盆の中日にある会食を、懐石弁当などにする場合は手配をする
新盆の場合は上記に加えて用意するものがあります。
- お見舞い者への返礼品の準備
- 新盆用提灯の準備
- 〈8月12日〉お迎え準備
- 飾り付け
- お供え物の準備
- 〈8月13日〉迎え盆
- 午前:お墓参り
- 夕方:家の玄関先か門口で迎え火を焚く。盆提灯に火を灯す。
- 〈8月14・15日〉盆の中日
- 墓参り
- お坊さんに読経をしてもらう
- 会食(親族や故人と親しい人を招く)
- 〈8月16日〉送り盆
- 夕方:おがらや新盆提灯を焼き、送り火を焚く。
お盆の一般的な流れでした!
あと、注意点としては、
- 盆の期間中は、灯明を絶やさないこと。
- 3度の食事は家族の食べるものと同じものをお供えすること。
この2点が盆の注意点ですね^^
お供え物は、普段からする習慣がないと、
うっかり忘れてしまう事があるので、気を付けてくださいね!
今回は8月の盆の場合で、流れを書きました。
7月の盆をする場合は、この段取りを1カ月前倒しして行えば問題ありません。
次は、お彼岸についてです。
お彼岸はいつ?何をやるの?
「暑さも寒さも、彼岸まで」ということからわかるように、
お彼岸は年に2回あります。
春彼岸と秋彼岸。
期間は春、秋共に1週間ずつあります。
その1週間でなにをするのかというと・・・
中日にご先祖様に感謝し、残りの6日は悟りの境地に達するのに、
必要な徳目を修める日とされています。
うーん。難しいです!
お彼岸の期間中は良くも悪くも、行いが大きな果報を生む時期だそう。
悪い事はできないですね(笑)
今まで、適当に過ごしてきました~(後悔)!!
- 【春彼岸】
春分の日を中日として、前後3日間です。
2015年で言うと3月18日が彼岸入り、3月21日が彼岸の中日、3月24日が彼岸明けです。 - 【秋彼岸】
秋分の日を中日として、前後3日間です。
2015年で言うと9月20日が彼岸入り、9月23日が彼岸の中日、9月26日が彼岸明けです。
続いて、お彼岸には何をするのでしょうか?
お彼岸には何をするの?
お彼岸は、お盆に比べると、期間の割に、
圧倒的にやることが少ないですね^^
- お墓参り・お墓掃除
お墓の掃除だけではなく、お仏壇や仏具の掃除も、忘れないようにしましょうね(^^)
お仏壇やお墓にお参りできない時は、お供えのほかに、線香を贈ると良いです。 - お供え
果物やお菓子、精進料理などに加えて、お花も供えます。
あとは、お盆といえば!ぼたもち(おはぎ)ですね。ちなみに春は、牡丹の花にちなんで「ぼたんもち」
秋は、萩の花にちなんで「おはぎ」と言います♪ - 義実家等へのお参り
御仏前としてお金を包むか、菓子折りなどのお供え物を持って行きます。
お供え物に決まりはありませんが、故人の好きだったものや、香りの良い線香なんかもお勧めです。
さいごに
お盆とお彼岸の時期ややることでした!
ここまで、盆と彼岸についてまとめてきましたが、
おおまかな流れはわかりましたか?
たくさん仕事量がありますが、慣れてしまえば
案外楽ですよ(^v^)
後手後手に回らないように気をつけて、盆、彼岸共に頑張りましょう~♪