歌舞伎の観劇マナー!ここに気をつけておけばOK!

歌舞伎を見に行く機会がないと、なかなか気にすることがない歌舞伎の観劇のマナー
いざ見に行こう!となった時に、マナーが分からない…なんて事もありますよね。

では、初めて歌舞伎を見に行くときに気を付けなければいけない事って、どんなことでしょう。

マナー違反で周りから睨まれるのも嫌だし、反対にあれもこれも気にして歌舞伎を楽しむどころじゃなかった、というのも残念ですよね。

せっかく歌舞伎を見に行くのなら、観劇のマナーをちゃんと知っておいて、リラックスしてお芝居を楽しみたいものです。

そこで今回は、これだけは守ろうという歌舞伎の観劇マナーをご紹介しますね!

客席への入退場編

歌舞伎では休憩時間を幕間と言いますが、客席への出入りは原則として幕間以外はNGです。

劇場の座席は映画館と同じような作りですから、出入りをすると観劇中の人の邪魔になってしまいます。
開演5分前にブザーがなりますから、それを合図に座席に戻ると良いでしょう。

ただ、例外もあります。
歌舞伎座には1階に桟敷席(さじきせき)がありますが、廊下から直接座席に入れるので多少はゆとりがあり、出入りがしやすい座席になっています。

ちなみに、桟敷席は舞台を斜めに見ることになるのでバランスよく全体を見たい人には向きませんが、小さな机がついているので使い勝手が良いですよ^^
桟敷席の値段は、1等席より2000円程度高くなります。

撮影・録画編

当たり前のことですが、撮影や録画は禁止されています。

せっかくだから舞台の写真を撮りたい!という方もいるかもしれませんが、絶対にやめておきましょう。

飲食編

歌舞伎は4~5時間という長時間の観劇なので、基本的に飲食することは可能です。

では、どんなものが相応しいかというと、幕の内弁当を想像してくださればいいと思います。
幕の内弁当は、もともとお芝居の幕間に食べる食事だったのでこの名前になりました。
入っている物は、一口で食べられるおむすび、一口サイズの汁気のない料理。全体的にバリバリ音のするものや、匂いの強い物は入っていませんよね。

客席で食べるのですから、まわりに対する心配りが必要です。

以前は上演中でも普通に食べていましたが、最近は30分くらいある長い幕間を利用して食べる人がほとんどです。

桟敷席は机があるので、料理をつまみながらのんびり観劇している人を時々見ますが、それはそれでなかなか風情があるものです。

上演中でも口に入れてしまえるお菓子や、飲み物は良いのですが、気を付けたいのは音のする食べ物と包装をはずす音です。
セロハンなどは音が良く響くので、耳にした役者さんがアドリブで、「今日の客は○○煎餅が好物だから・・・」と言って、食べていた人が赤面したという話も伝わっています。

歌舞伎座や南座などにある劇場の中の食堂では、予約しておくと幕間の時間に合わせて料理を準備してくれたり、桟敷席まで運んだりしてくれますので、それも観劇の楽しみかもしれませんね。

服装編

特に規定はなく、ジーンズなどもオッケーです。

帽子は、後ろの座席の方から前が見えにくくなり邪魔になるので、外しましょう。

子連れ編

子供連れの場合、あらかじめ静かにするように言っておくものの、何かあると声を出したり、音を立てたりしてしまいかちですよね。

すぐに静かにできそうにない時は、仕方ありません(^^;
静かにロビーに出ましょう。

飴などの長持ちするおやつを用意しておくのも効果的ですよ^^

その他

携帯電話は必ず電源をOFFにしておきましょう。
マナーモードのバイブでも結構うるさい音がする場合がありますから、注意が必要です。

最近、「今日は携帯が鳴らなかったから良かった」とか、「大事な場面で携帯の音がしてぶち壊しになった!」など、役者さんの間で話題になっているとかいないとか…!?
役者さんからすると気になるでしょうし、お客さんとしても集中して観たいですよね。

音といえば、咳が出て困ったという話も聞くので、のど飴や咳止め、飲み物の準備をしておくのも良いですね^^

また、初めての時は意外と困ってしまうのが、拍手や掛け声のタイミングです。

演目が終わって幕がおりた時に拍手をするのはわかりやすいですが、歌舞伎では見せ場や見得を切った時に拍手をしたり、掛け声をかけたりします。
拍手のタイミングは、最初はまわりに合わせておくのが無難です。

自分の判断でかっこ良かったからと拍手をすると、お芝居のリズムを崩す場合もあります。
客席からの拍手や掛け声もお芝居を構成する一部なので、タイミングは大切なのです。

特に掛け声は「大向こう」と呼ばれる常連さんに任せておきましょう。この場合の掛け声は、男性が行います。

さいごに

歌舞伎の観劇マナーについてご紹介しましたが、いかがでしたか?

楽しく観劇するためにも、最低限のマナーは知っておくといいですよね。

歌舞伎は古い言葉が多くわかりにくい場合もありますから、観劇の前にパンフレットなどであらすじを頭に入れておくと、より楽しめます。
また、劇場ではイヤホンガイドの貸し出しをおこなっているので、それで場面の説明を聞くのも、楽しみを大きくするひとつの方法です。

マナーを守って、楽しい時間を過ごしましょう♪

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